住宅ローンを払えず持ち家を売却しなければならない事態は残念ながら発生するものです。
自分ではどうにもならない理由でも、ボーナスや給与の削減、倒産などは起こり得えます。
住宅ローンを滞納したまま放置すると1年以内には競売にかけられて立ち退きしなければなりません。
その前に任意売却はできないか、ここでは任意売却の特徴や方法をお伝えします。
任意売却と競売の違いは?
競売とは住宅ローンを支払えない不動産を裁判所が強制的に売却する仕組みです。
競売までには督促状が届くなど数か月の猶予はありますが、銀行に相談するなどせず放置しておくと競売で売られてしまいます。
一方競売にかけられる前に任意売却によって売るメリットは多いです。
任意売却のメリット①競売より不動産が高く売れる
競売では市場の7割ほどの価格で売られてしまいます。
競売で不動産を購入するのは不動産業者が大半ですので高い価格で売却できることはないでしょう。
一方で任意売却ならば市場に近い価格で売ることも可能です。
複数の業者から自分で見積もりを取って交渉することもできますし、何もできないまま売られてしまう競売よりも高く売れる点はメリットでしょう。
任意売却のメリット②競売のように物件情報が公開されない
競売では新聞やインターネットに物件情報が公開されてしまいます。
これにより近所や親族に知られてしまう可能性はあります。
同じ引っ越しだとしても住宅ローンを払えなくて競売にかけられたと広まってしまうのは避けたいですよね。
また競売に向けて裁判所の執行官と不動産鑑定士が家まで来て現況調査を実施するため、家族も嫌な気持ちにさせてしまうかもしれません。
任意売却ならば通常の売却と同様に物件情報は公開されず、自分で話を進めることができます。
体裁という面でも任意売却がよいでしょう。
任意売却のデメリットは同意が必要で手間がかかる
競売は良くも悪くも勝手に進んでしまいますが、任意売却は債権者の同意が必要になります。
銀行から債権を譲渡された保証会社や、連帯保証人に対しても競売ではなく任意売却にしたいと同意を取ります。
同意を取るのが難しい場合もあり時間や労力がかかってしまうデメリットはあります。
任意売却と競売はどちらがよい?
売却金額は任意売却の方が高いですし、知人や家族のことを考えても競売は避けたいところです。
やむを得ない事情があり自分では不動産の売却に一切時間をかけられないのならば競売しかないのかもしれませんが、できることならば早い段階から任意売却を検討しましょう。
不動産業者を利用するなど自分の手間を減らす方法はありますのでできる限り諦めないことをおすすめします。
任意売却で不動産を売り返済残債を少なくするべき
不動産を売った後も生活は続きます。
同じ家を売るのに競売と任意売却では何百万円という違いが出る可能性があります。
少しでも時間をかけられるのならば任意売却で不動産を売って返済残債を減らすべきです。
任意売却で不動産を売る方法は?
ここからは具体的に任意売却で不動産を売る方法をお伝えします。
参考にしてもらえたらと思います。
任意売却で不動産を売る方法①不動産業者に相談
任意売却で不動産を売る場合は不動産業者に相談しましょう。
住宅ローンが支払えないと分かった時に、一定期間のみ返済額を減らせば解決するならば銀行に条件変更の相談をすることも考えられますが、売ると決めたなら早く不動産業者に相談すべきです。
金融機関との交渉が発生するため専門家である不動産会社を使う必要がありますし、債権者の同意もサポートしてもらえます。
任意売却で不動産を売る方法②売った後も同じ家に住み続けたいならリースバック
住宅ローンが支払えず家を売ることになっても、できることなら同じ家に住んで同じ生活を続けたい方はいますよね。
通勤や友人、子供の学校など、あと何年かは同じ暮らしがしたい人も多いはずです。
家を売却した後も同じ家に住み続けられるリースバックという金融サービスがあります。
上場企業も手掛ける人気のサービスで、数週間で売却した資金は振り込まれますし、売ると同時に賃貸借契約を結ぶため引っ越しも不要です。
任意売却でリースバックを使うメリット1 引っ越しが必要なく同じ生活が続けられる
リースバックによってまとまった資金を先に手に入れ、その後も賃貸として住み続けることで同じ生活が続けられます。
引っ越しの手間もコストもかかりませんし、子供の学校も変わりません。
住宅ローンの代わりに家賃を払っていきますが生活が変わらないのはメリットですよね。
任意売却でリースバックを使うメリット2 知人や近所に知られない
競売になってしまったら住宅ローンを支払えないことが親戚や知人に知られてしまうリスクはあります。
また任意売却でも引っ越しをすると理由を聞かれたり勘ぐられたりするかもしれません。
リースバックによって引っ越しすらしないことで周りには何も気づかれないことも魅力かもしれませんよね。
リースバックで失敗しない方法は?
リースバックは10社以上の企業が運営する金融サービスですが、買い取り業者によって金額が大きく異なってきます。
戸建てに実績のある業者もいればマンション専門の業者もあります。
地域によって扱えるかどうかも異なりますよね。
リースバックで失敗しないためにはできるだけ多くの業者から見積もりを取って最も条件のよい業者を選ぶことがコツです。
リースバックで不動産を売るなら一括査定がおすすめ
リースバックで不動産を売る際は複数の業者から見積もりを取り比較したいところですが、時間の制約がある方も多いですよね。
そのためもしリースバックに興味があるならば一括査定サービスをおすすめします。
例えば「家まもルーノ」という一括査定サービスであれば最大10社から見積もりを取って最高金額を提示してもらえます。
こちらは担当者1人だけとやり取りすればよく、非常に効率的に最高金額を知ることができます。
ただでさえ資金や時間に制約があるわけですからまずは相談してみるとよいかもしれません。
一括査定サービスの運営会社情報
「家まもルーノ」という一括査定サービスは株式会社応援宣言という企業が運営しています。
リースバックだけのサービスではなく、通常の不動産事業を手掛ける不動産業者です。
弁護士などにも相談できるサービスがあり、信頼性は高いと思います。
会社名 | 株式会社応援宣言 |
電話番号 | 03-6427-7640 |
加盟団体 | 公益社団法人全日本不動産協会 |
免許番号 | 東京都知事(1)第98319号 |
本社住所 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-14-13岡崎ビル8F |
まとめ
住宅ローンを支払える見通しが立たないときは、苦しいですが放置していると競売になってしまいます。
競売では物件情報は公開されますし執行官などが自宅まで来てしまいます。
売却価格も安く、競売になる前に任意売却をおすすめします。
任意売却ならば自分で動くことができますし、価格も高く人に知られずに売ることもできます。
家を売った後も同じ家に住めるリースバックもありますし、ぜひ放置せずに検討してみてはいかがでしょうか。